2021/6/30 読了 姫野カオルコ「彼女は頭が悪いから」

2021/6/30 読了 姫野カオルコ「彼女は頭が悪いから」 (文春文庫 ひ 14-4)

f.2021/6/30
p.2021/5/31
★5

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 作品紹介・あらすじ
2019年に上野千鶴子さんの東大入学祝辞や様々な媒体で取り上げられた話題作が文庫で登場!
横浜市青葉区で三人きょうだいの長女として育ち、県立高校を経て中堅の女子大学に入った美咲と、渋谷区広尾の国家公 務員宿舎で育ち東大に入ったつばさ。偶然に出会って恋に落ちた境遇の違う二人だったが、別の女の子へと気持ち が移ってしまったつばさは、大学の友人らが立ち上げたサークル「星座研究会」(いわゆるヤリサー)の飲み会に美咲を呼ぶ。そ して酒を飲ませ、仲間と一緒に辱めるのだ…。美咲が部屋から逃げ110番通報したことで事件が明るみに出る。 頭脳優秀でプライドが高い彼らにあったのは『東大ではない人間を馬鹿にしたい欲』だけ だったのだ。さらに、事件のニュースを知った人たちが、SNSで美咲を「東大生狙いの勘違い女」扱いするのだ。
読み手の無意識下にあるブランド意識、優越感や劣等感、学歴による序列や格差の実態をあぶり出し、自分は加害者と何が違うのだと問いかけ、気づきを促す社会派小説の傑作!

柴田錬三郎賞選考委員絶賛!
無知な若者を生み出した社会構造と、優越、業といった人間の醜さが、本作には鮮烈に描いてある。――伊集院静
どちらか一方を悪者に仕立て、もう一方を被害者に仕立てがちだが、本作はそんな単純な構図では描かれていない。――逢坂剛
女たちの憂鬱と絶望を、優れたフィクションで明確に表した才能と心意気は称賛されるべきである。――桐野夏生
テーマ性とメッセージ性の際立つ作品、批判をおそれず書かれた力作だ。――篠田節子
平成における最も重要な本の一冊だと私は考える。――林真理子

 

2021/6/15 読了  著者 : マーセル・セロー/ 訳:村上春樹「極北」 (中公文庫)

2021/6/15 読了  著者 : マーセル・セロー / 訳:村上春樹「極北」 (中公文庫)

 

f.2021/6/15
P.2020/3/6
★5

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人類が今後直面するであろうディストピアを、タフでハードながら人間のヤワな部分も含めて描く小説。細部の描写が全体の説得力を強固にしていて、気持ちがいい。こんな物語をいつか書いてみたい。

作品紹介・あらすじ
極限の孤絶状態に陥り、

酷寒の迷宮に足を踏み入れた私の行く手に

待ち受けるものは――

 最初の1ページを読み始めたら、決して後戻りはできない。

予断を揺るがし、世界の行く末を見透かす、

強靱なサバイバルの物語。

 この危機は、人類の未来図なのか。

村上春樹が紹介した英国発の話題作、いよいよ文庫化。

著者プロフィール

マーセル・セロー(Marcel Theroux)
1968年ウガンダ生まれ。イギリスの脚本家、作家、ブロードキャスター
日本人の美意識「わび・さび」を主題とするTV番組を数多く手がけている。
父親は作家のポール・セロー(Paul Theroux)。兄は作家、TV脚本家のルイス・セロー(Louis Theroux)。
2002年に発表した小説『ペーパーチェイス』でサマセット・モーム賞を受賞。『極北』で全米図書賞及びアーサー・C・クラーク賞の最終候補。「主要な文学賞が見過ごしている格別に優れた作品」に贈られる、フランスのリナペルスュ賞を受賞。2014年、ジョン・W・キャンベル記念賞を『Strange Bodies』で受賞。

 

 

2021/6/6 読了 酒井雄哉 茂木健一郎「幸せはすべて脳の中にある」 (朝日新書)

2021/6/6 読了 酒井雄哉 茂木健一郎「幸せはすべて脳の中にある」 (朝日新書)

 

f.2021/6/6
p.2014/11/30

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「あのとき、もし、あの出会いがなかったら……」。そんな経験はありませんか。過酷な千日回峰行を2度満行した大阿闍梨と、天才脳科学者がその秘密に答えます。脳という視点から人生の奇跡を読み解き、行の世界から心の神秘に迫ります。”運命の出会い”は本当にあるのか。”悟り”とは何か。われわれはなぜ生きるのか。そして、真の幸福とは--。人生が愛おしくなり、温かな心が満ちてくる一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)
「幸せって、いったいどこにあるの?」「生きる力はどこから湧いてくるの?」千日回峰行を二度満行した稀代の行者と天才脳科学者が、私たちの心や人生について、語りおろしました。幸せに生きるって、じつはこんなにシンプルなことだった!今ちょっぴり元気をなくしているあなたに、たくさんの気づきをくれる一冊を送ります。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
酒井/雄哉
比叡山飯室谷不動堂長寿院住職。1926年、大阪府生まれ。太平洋戦争時、予科練へ志願し特攻隊基地・鹿屋で終戦。戦後職を転々とするがうまくいかず、縁あって小寺文頴師に師事し、40歳で得度。約7年かけて約4万キロを歩く荒行「千日回峰行」を80年、87年の2度満行。その後も国内や世界各地を巡礼している

茂木/健一郎
脳科学者。1962年、東京都生まれ。東京大学理学部、同法学部卒、同大学大学院理学系研究科物理学研究課程修了。理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授。クオリアをキーワードに脳と心の関係を研究し、文芸評論、美術評論など幅広く活躍している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

2021/6/6 読了 水道橋博士「藝人春秋3  死ぬのは奴らだ」 (文春文庫 す 20-3)

2021/6/6 読了 水道橋博士「藝人春秋3  死ぬのは奴らだ」 (文春文庫 す 20-3)

 

f.2021/6/6
p.2021/5/15
★4

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武井壮と寺門ジモンの芸能界最強の座を賭けた激闘、大阪の猛獣・やしきたかじんの思い出、生放送降板事件の原因となった黒幕の正体、石原慎太郎三浦雄一郎をめぐるミステリーの謎解き、岡村靖幸との幸福な山登り、そして感涙必至のエピローグ。
濃厚な人々を描き、人生賛歌を高らかに謳いあげる。

解説:町山智浩

 

2021/5/28読了 柳川範之「 東大教授が教える知的に考える練習」 (草思社文庫)

2021/5/28読了 柳川範之「文庫 東大教授が教える知的に考える練習」 (草思社文庫 や 3-2)

 

 

f.2021/5/28
p.2021/5/26

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「頭の良さ」とは習慣である!
誰もが大量の情報を簡単に手に入れられる今、
オリジナリティのある発想力がより強く求められている。

本書はベストセラー『東大教授が教える独学勉強法』の著者が、自らの体験のもと、
情報の収集・整理の仕方から豊かな発想の生み出し方まで、「思考」の全プロセスを伝授するものである。

著者がすすめるのは、まず頭の中に「考える土台」をつくり、考える「クセ」をつけること。
そのためには物事を普遍化したり、抽象化したり、頭の使い方を意識的に練習することが大切だという。
クセさえついてしまえば、あとは「情報は流しっぱなしに」「あがかないで機が熟すのを待つ」など、
豊かな発想は自然に生まれていく。
これからの時代を生きていくうえで、自分の頭でしっかり考えるクセを身につけていることが、大きな武器になる。

<目次より>
1章 情報洪水時代で変わる「頭の使い方」
【コラム(1) 決めていくことで頭に判断基準ができる】

2章 頭の中に質の良い情報が集まる「網」を張る
【コラム(2) 短距離型と長距離型の勉強法】

3章 知的に考えるための「調理道具」を揃える
【コラム(3) ものごとの裏側から見ると本質がわかる】

4章 情報は流れてくるまま、流しっぱなしに
【コラム(4) バランスが悪くてもいい、知識は偏りが個性】

5章 頭に残った情報は熟成し、やがて知性に変わる
【コラム(5) 過去の成功分析をしすぎると、おもしろいものが出てこない】

 

2021/5/26 読了 永田希「積読こそが完全な読書術である 」

2021/5/26 読了 永田希「積読こそが完全な読書術である 」

 

 

f.2021/5/26
p.2021/5/12
★5

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千葉雅也氏推薦
「読まずに積んでよい。むしろそれこそが読書だ。
人生観を逆転させる究極の読書術!」   

読めないことにうしろめたさを覚える必要などない。
まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。
気鋭の書評家が放つ、逆説的読書論!

情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、
充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。
バイヤールやアドラーをはじめとする読書論を足掛かりに、
「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての「積読」へと導く。

たしかに本は、人に「いま」読むことを求めてきます。
でも、それと同時に、書物は「保存され保管される」ものとして作られたものだったことを思い出してください。
情報が溢れかえり、あらゆるものが積まれていく時代に生きているからこそ、
書物を積むことのうしろめたさに耐えて、あなたは読書の前にまず積読をするべきなのです。(本文より)

 

第一章 なぜ積読が必要なのか 
情報の濁流に飲み込まれている
読書とは何だったろうか 
情報の濁流のなかのビオトープ 
蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物

第二章 積読こそが読書である
完読という叶わない夢
深く読み込むことと浅く読むこと
ショーペンハウアーの読書論
「自前」の考えをつくる方法

第三章 読書術は積読術でもある
一冊の本はそれだけでひとつの積読である
読めなくていいし、読まなくてもいい
本を読まない技術
積読のさらなるさまざまな顔

第四章 ファスト思考に抗うための積読
デジタル時代のリテラシー
書物のディストピア
積読で自己肯定する

 

内容(「BOOK」データベースより)
まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。気鋭の書評家が放つ、逆説的読書論。

著者について

永田希(ながた・のぞみ)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

書評家。1979年、アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。
書評サイト『Book News』を運営。『週刊金曜日』書評委員。
その他、『週刊読書人』『図書新聞』『HONZ』『このマンガがすごい!
現代詩手帖』『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』で執筆。

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2021/5/18 読了 亀山早苗「男と女 - セックスをめぐる五つの心理 」(中公文庫)

2021/5/18 読了 亀山早苗「男と女 - セックスをめぐる五つの心理 」(中公文庫)

f.2021/5/18
p.2011/5/23

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男と女を隔てる心の壁と肉体の壁。それらを乗り越え、悦びへと至る方法はあるのか? 数百人の男女を取材してきた著者が炙り出す現代セックス事情

内容(「BOOK」データベースより)
なぜ男は浮気するのか?なぜ女は男の浮気を許せないのか?なぜ男はリードしたがるのか?なぜ女は受け身であろうとするのか?セックスは人間を解放してくれるのか…?幅広い世代からの取材を元に、男女のセックスに対する深くて広い意識の差を炙り出し、真の悦びに至る道を模索する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
亀山/早苗
1960年、東京生まれ。明治大学文学部卒業後、フリーライターに。女性の生き方をテーマに、恋愛、結婚、性の問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)