2018/9/19 読了本

英語のこころ (インターナショナル新書)

英語のこころ (インターナショナル新書)

☆4

amazon引用
日本語と英語、双方に精通する著者だからこそ伝えられる、ニュースや文学、歌詞に込められた「こころ」。

多様性を表す「diversity」と「variety」の微妙な違い、「放射線」と「放射能」をどう英語に訳すか? 英語にも「ピリピリ」「おっとり」など擬態語はあるのか? など、二つの言語の共通点、差異を考えることで、日本と英語圏の社会、政治、文化の本質を明らかにする。

映画の名ゼリフなどからの例文がふんだんに織り交ぜられ、読み進めるうちに実用的な英語表現も身に付く1冊。

目次より
1. diversityが表す多様な世界
2.「原子力問題」を考察する
3. 性と愛をめぐる英語表現
4.英語にみる「老人力」への意識
5. 英語に訳せない小津映画の巧妙なセリフ
6.「第3の場所」の役割を果たす本屋の力
7.「資本主義の走狗」の英訳の不可思議さ
8.『こころ』の文体にみられる英語の影響
9.英語の語彙に定着したtsunami
10.日本語の人間味あふれる擬態語世界
11. 英語と日本語の世代間ギャップを考える
12 『細雪』とThe Makioka Sisters
13 死を表すお勧めの婉曲表現

【著者略歴】
マーク・ピーターセン
金沢星稜大学教授。明治大学名誉教授。1946年、アメリカ・ウィスコンシン州生まれ。コロラド大学で英文学、ワシントン大学大学院で近代日本文学を専攻。1980年に来日して以来、日本語で執筆を続ける。主な著書に『日本人の英語はなぜ間違うのか?』『なぜ、その英語では通じないのか?』(以上、集英社インターナショナル)、『日本人の英語』『続 日本人の英語』(以上、岩波新書)などがある。