ひさびさの文芸誌

ひさびさの文芸誌です。

 ①文學界

著者 :
発売日 : 2019-02-07
▼創作 川上未映子「夏物語」(前篇・500枚) 
「なぜ子供を生むのか?」「血のつながりとは何か?」。日本文学史を塗り替える大作! 
▼新芥川賞作家最速インタビュー 上田岳弘/町屋良平 作品論 日比嘉高/加藤秀
▼評論 千葉雅也「平成の身体」
▼インタビュー 筒井康隆「作家人生を語る」 聞き手・松浦寿輝
▼小特集 越境する演劇
岩井秀人/千木良悠子/『書を捨てよ町へ出よう』パリ公演ルポ 
 
 

② 群像2019年3月号

定価(税込):980円

 

創作180枚 

宮下 遼「青痣」

お母さんは、伝説の煙草を見つけられたのだろうか? 遠い夏の日、幼いトウコは必死に母の物語を追いかける――。宮下遼の創作「青痣」

創作150枚

米田夕歌里「本当の先生」

 

信頼している人に傷つけられた「あの日」から、わたしは熱心な先生を演じるようになった――。人を知るとはどういうことなのかを問う意欲作。米田夕歌里の創作「本当の先生」

アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門に多和田葉子氏の「献灯使」(翻訳:マーガレット満谷/初出:「群像」2014年8月号)が選ばれた。受賞記念を記念して、阿部公彦「檻の中のライオン」、都甲幸治「死より詩を――多和田葉子の文章」、小澤英実「パフォームする言葉たち」を掲載!

短篇 

小山田浩子「ねこねこ」

特集 文学にできることを Ⅰ〈短篇創作〉

瀬戸内寂聴笙野頼子日和聡子高橋弘希小山田浩子

 

公園の植えこみから飛び出してきた猫、夫の実家で赤黒い糞を落とす鳥。日常の中に潜む違和感を濃密な文章で描き出す。小山田浩子の短篇「ねこねこ」

私たちは何処から来て何処へ行くのか。何事を感じ何事を思うのか。如何に読み如何に書くのか。今、できることは何か。新シリーズ「文学にできることを」第一弾、短篇創作特集。瀬戸内寂聴「遺言」、笙野頼子「返信を、待っていた」、日和聡子「鏡」高橋弘希「21ピース 日曜日の人々(サンデー・ピープル)〈付録と補遺〉」、小山田浩子「夜神楽の子供」

特別対談 

平野啓一郎×上田岳弘「変容する世界をどう描くか」

野間文芸賞野間文芸新人賞 受賞記念企画

随筆・橋本治 対談・金子 薫×高橋源一郎、乗代雄介×保坂和志

 

テクノロジーの発展した現実を前提にしたとき、小説は何を描きうるのか。フィクションをめぐる刺激的対話。『ニムロッド』で芥川賞を受賞した上田岳弘と、『ある男』が話題の平野啓一郎による特別対談「変容する世界をどう描くか」

 

第71回野間文芸賞を受賞した橋本治による随筆「『草薙の剣』――六人の主人公と七番目の男」。第40回野間文芸新人賞を受賞した金子薫と乗代雄介。金子の小説の秘密を高橋源一郎が解き明かしていく対談「小説世界を作り出す架空の言葉たち」。一方、乗代は、対談「書かない者のまなざしを忘れて書くことはできない」で保坂和志と語り合う。

特別対談

大澤真幸×國分功一郎「自由・中動態・責任」

多和田葉子の新連載「星に仄めかされて」

 

〈自由〉はいかにして可能なのか。当代きっての社会学者と哲学者の対話によって、そのあたらしい姿が明らかになる。『〈自由〉の条件』が文庫になった大澤真幸と『中動態の世界』が話題の國分功一郎の特別対談「自由・中動態・責任」