2021/8/11 読了 角幡唯介「漂流 」(新潮文庫)

2021/8/11 読了 角幡唯介「漂流 」(新潮文庫)

 

f.2021/08/11
P.2020/4/5

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波間に消えたマグロ漁師を追え!
37日間海上を漂流して生還したのち、
再び海へと消え去った男を描く
傑作ノンフィクション!
1994年冬、沖縄のマグロ漁師・本村実はフィリピン人船員らとともに37日間海上を漂流した後、奇跡の生還を遂げた。だが8年後、本村は再び漁に出て、今度は二度と戻らなかった……。命を落としかけたにもかかわらず、なぜまた海へ向かったのか?著者は本村の後姿を追って沖縄、グアム、フィリピンを彷徨い歩く。国境などないかのように生きる海民の声を聴くうちに見えてきたものとはーー。

この本で書きたかったのは一言で、海、である。/数多ある行方不明船、行方不明者、遭難者、漂流者を発生させるもの、これもまた海である。過去のことを系統だって説明できないマグロ漁師の口ぶり、郷土への屈折した感情、あるいは夥しい数のフィリピン人漁師をのみこんだ巨大台風の不条理、これらも全部海だ。ーー文庫版あとがきより

 

潮にさらわれて戻ってこられないかもしれない。かなり手前で屁っぴり腰になる書き手の多いなかで、実地の冒険力をもってして彼の領域に達する角幡唯介のなんと強靭で、想像力のしなやかなことか!ーー真藤順丈氏解説より

 

内容(「BOOK」データベースより)
1994年冬、沖縄のマグロ漁師・本村実はフィリピン人船員らとともに37日間海上を漂流した後、奇跡の生還を遂げた。だが8年後、本村は再び漁に出て、今度は二度と戻らなかった…。命を落としかけたにもかかわらず、なぜまた海へ向かったのか?著者は本村の後姿を追って沖縄、グアム、フィリピンを彷徨い歩く。国境などないかのように生きる海民の声を聴くうちに見えてきたものとは―。

著者について
角幡唯介
1976年、北海道芦別市生れ。探検家・ノンフィクション作家。早稲田大学政治経済学部卒、同大学探検部OB。2003年朝日新聞社入社、08年退社。著書に『川の吐息、海のため息』、『空白の五マイル』(開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞梅棹忠夫 山と探検文学賞)、『雪男は向こうからやって来た』(新田次郎文学賞)、『アグルーカの行方』(講談社ノンフィクション賞)、『探検家の憂鬱』、『探検家の日々本本』(毎日出版文化賞書評賞)、『漂流』、『旅人の表現術』、『探検家、40歳の事情』、『極夜行』(Yahoo!ニュース 本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞)、『新・冒険論』、『極夜行前』、『探検家とペネロペちゃん』、『エベレストには登らない』がある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
角幡/唯介
1976(昭和51)年、北海道芦別市生れ。探検家・ノンフィクション作家。早稲田大学政治経済学部卒、同大学探検部OB。2003(平成15)年朝日新聞社入社、’08年退社。著書に『空白の五マイル』(開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞梅棹忠夫・山と探検文学賞)、『雪男は向こうからやって来た』(新田次郎文学賞)、『アグルーカの行方』(講談社ノンフィクション賞)、『探検家の憂鬱』、『探検家の日々本本』(毎日出版文化賞書評賞)、『探検家、40歳の事情』、『極夜行』(Yahoo!ニュース本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)