2022/2/6 読了  佐々木俊尚「 読む力 」(東洋経済新報社)

2022/2/6  読了  佐々木俊尚「現代病「集中できない」を知力に変える 読む力

最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!」

東洋経済新報社

 

f.2022/2/6
p.2022/1/31

from amazon site

【遂に出た! 書籍・ネット・SNS・ニュース・有料メディアなど「読み方の最新全スキル」が1冊に! 】
【「5分の集中」を重ねるだけ! スマホで「気が散る」時代の「全く新しい読み方」を初公開! 】
【読めば、「断片的な知識・情報」を「知肉」に変えて、「思考力」につなげる秘訣がわかる! 】
【「無意識」を武器にして、「新しいアイデア」が思いつきやすいコツまでわかる! 】
【「本物の思考力」と「新しい発想力」が同時に身につく! こんな本が欲しかった! 】

巻頭カラー、なんと20ページ!
「2000冊の仕事場の書棚」から「アイフォンのアプリ全一覧」まで、写真で公開!
ここだけ見ても面白い!

「読む力」&「考える力」&「書く力」&「アイデアの技術」
究極のメソッドが全部わかる最強の1冊!

この本で、スマホ時代に必要な「新しい読み方」を身につけ、「頭脳」と「人生」を、いっきに変えよう!

 

【本書で身につく「読む力」「考える力」「アウトプット」のスキル例】
★【ネット記事】毎日「400のサイト」「1000の見出し」に目を通す方法
★【ニュース】自分の頭で「深く読み解く」3つのステップ
★【SNS】これぞプロ! 「ツイッター」のスゴい使い方、「LINE」の注意点
★【書籍】「知を立体化」する! 難しい本も読める「メモアプリ」読書術
★【リアル書店】「書店員の目利き力+本棚の文脈」で、「いい本」に出会う
★【情報整理】「2つの保存」を使い分け、集めた知識を「知肉」を変える
★【アウトプット】アイデアを思いつく秘訣、文章の書き方、メモの作り方
★【ツール】「雑務を徹底的に効率化する」最強アプリはこれだ

 

【本書が生まれた、読者からの「3つの質問」「切実な悩み」/本書「はじめに」より】
本書を書こうと思った強い動機が3つある。まずはそこから説明したい。

 

【Q1「佐々木さんは、あの信じられないぐらい幅広い分野の情報を、どうやって集めているんですか?」】

 

ひとつめの動機は、「佐々木さんは、あの信じられないぐらい幅広い分野の情報を、どうやって集めているんですか?」と、いろいろな人に会うたびに、本当にいつもよく聞かれるからだ。
わたしはツイッターフェイスブックで、毎朝8時に10本ぐらいのさまざまな記事を紹介している。
毎日、およそ1000本くらいの記事の見出しに目を通し、それをありとあらゆるスキマ時間を使ってチェックしている。当然、玉石混淆なわけだが、そこから「玉の記事」を見つけ出し、みなさんに無料でシェアしている。
2010年の終わりぐらいから始めた毎朝の恒例行事で、ほとんど一日も休まずに10年以上も続けている。
その「ノウハウ」を人に教えてあげると、「そんな読み方があるんですね! 」「記事の読み方が革命的に変わりました」と感謝されることも、じつに多い。
そこでわたしが実践している「読む力」の最新ノウハウを、すべて1冊にまとめて多くの読者に体得してもらえれば、と考えたのが、本書を書こうと思った最初の動機である。

 

【Q2「最近、本を読んでいても、どうも集中できません…」「ついついスマホばかり見てしまいます…」「すぐに気が散ってしまい、用もないのに、スマホを触ってしまいます…」】

 

2つめの動機は、「最近、本を読んでいても、どうも集中できない」「ついついスマホばかり見てしまう」「すぐに気が散ってしまう」「用もないのに、スマホを触りたくなってしまう」という悩み相談を、これまた多くの人から非常によく受けるからだ。
そういう質問を受けたびに、「集中力なんて別に必要ないですよ」「そんなのがなくても、大量のインプットとアウトプットは可能ですよ」とはっきり答えているのだが、それにも驚かれることがほとんどだ。
なぜそう断言できるかといえば、わたし自身が「集中力のいらない読み方とアウトプット」を実践しているからである。
いまのスマホ時代には、「集中力が続かない」という前提に立った「新しい読み方」「新しいアウトプットのやり方」が必要なのだが、どうもそれにまだ気づいていない人が思いのほか多い。
集中力なんてなくても、「5分の短い集中」をうまく積み重れば、いくらだって書籍も記事も読めるし、それを「知力」に変えることはできる。
もちろん、「スマホを手放して、読書に打ち込む」という離れ技ができるなら、それを否定するわけではないが、いまの時代、もはやスマホを手放すのは、ほとんどの人にとって不可能である。
だったら、「気が散る」「集中できない」のがスマホ時代の宿痾、現代病だと受け入れ、それを逆活用すればいいだけの話である。
「気が散るスマホの時代にふさわしい読み方」ができれば、じつに多くのものを効率的に読めるし、アウトプットも十分に成し遂げられる。
その「集中力のいらない」インプット・アウトプット術も、本書で完全公開したい。

 

【Q3「どうやって、あんなにいろいろなアイデアを思いつくんですか?」「佐々木さんはよく『ハッとさせられる』発想やアイデアを書かれていますよね」】

 

3つめは、わたしが書いてきた『キュレーションの時代』『レイヤー化する世界』『時間とテクノロジー』などの本を読んだ人たちから、「どうやって、あんなにいろいろなアイデアを思いつくんですか?」と聞かれることが多いからだ。
書いてきた本だけでなく、2008年から毎週必ず書いていて700号近くに達する「佐々木俊尚の未来地図レポート」という有料記事や、毎日のツイッターでのコメントなどを読んで、「佐々木さんはよく『ハッとさせられる』発想やアイデアを書かれていますよね」と褒めていただくことも多い。さまざまなメディアからインタビューを受けるときも、必ずその手の質問を受ける。
これらの質問に、思いきって全部答えてみようと思ったのが、3つめの動機である。
もちろん、「どんなときでも、必ずすごいアイデアが思いつくマニュアル」などというものは、残念ながら、この世に存在しない。
しかし、「斬新な発想」や「素晴らしいアイデア」を思いつくための「土台」をつくり、その確率を高めることは、誰にでも可能である。
大量の記事や書籍をどんどん読み、それを効率的に自分の「知力」に変えていくというのは、ある意味、「脳を超スピード化させていく」ということでもある。
それと同時に、「斬新な発想」や「素晴らしいアイデア」がふと思いつくような、脳を「クリエイティブな状態」にしておくコツも、じつはきちんと存在する。

・さまざまなものを効率的に読み、「知」を自分の中にストックしていくこと
・ストックした「知」を脳にうまく留めることで、「ふと新しいアイデアや発想を思いつきやすい状態」にしておくこと、その確率を高めること

本編で解説するように、この2つは、同時に達成できるどころか、本来は相乗効果があるものである。
わたしは試行錯誤しながらそのコツを見つけ、それを長く実践してきた。
その独自の方法も、本書の後半でたっぷり紹介したい。

 

出版社より

いまこそ 「読む力」 が決定的に重要な時代
2011年の東日本大震災と2020年からの新型コロナウイルスパンデミックで、「新聞やテレビだけ見ていれば大丈夫」というような古いメディアへの信頼度は、さらに消し飛んだ。

インターネットには「良質な情報」がたくさんあるが、同時に陰謀論や怒りや誹謗中傷 などの「おかしな情報」も大量にある。 そこからどうやって「良質な情報」だけを集めるのか。

たんに「良質な情報」を集めるだけでなく、それをきちんと読み解き、それによってこの「世界」への理解を深め、世界を曇りのない目で見つめる力を、どう養っていけばいいか。 いまこそ「読む力」が決定的に重要な時代になっているといえる。

読むことで「知識」や「視点」を身につけ、最終的にはそれらを自分の「知肉」にして いかなければならない。 本書が、その一助になれば幸いである。

(「はじめに」より抜粋)

 

本書で身につく「読む力」「考える力」「アウトプット」のスキル例
【ネット記事】毎日「400のサイト」「1000の見出し」に目を通す方法
【ニュース】自分の頭で「深く読み解く」3つのステップ
SNS】これぞプロ!「ツイッター」のスゴい使い方、「LINE」の注意点
【書籍】「知を立体化」する!難しい本も読める「メモアプリ」読書術
リアル書店】「書店員の目利き力+本棚の文脈」で、「いい本」に出会う
【情報整理】「2つの保存」を使い分け、 集めた知識を「知肉」を変える
【アウトプット】アイデアを思いつく秘訣、文章の書き方、メモの作り方
【ツール】「雑務を徹底的に効率化する」最強アプリはこれだ

商品の説明
出版社からのコメント

【目次情報】

◆序章◆まずは現代の知的生産に必須の「5つの大前提」を知る

 

◆第1章◆まず「落とし穴」を見極め、「読むべきもの」を選別する──情報源をふるいにかける

 

◆第2章◆ネットは「何を」見ればいいのか──良質な「プッシュ情報」と「プル情報」を同時に手に入れる

 

◆第3章◆SNSをどう使いこなすか──「情報ツール」としてツイッターを使いこなす。SNSでの「プル情報」のとり方

★「情報ツール」としてツイッターを使いこなす秘訣

 

◆第4章◆選んだ記事をどう読み、どう整理・保存するか。情報整理の方法──「あとで読む」アプリを使う。「ポケット」が最強の理由

 

◆第5章◆本は「何を」「どう」読めばいいか──本の見つけ方&選び方、具体的な読み方、名著を読むコツ、電子書籍&リアル書店の活用法

 

◆第6章◆知識や情報を活用するカギは「2つの保存」を使い分けることだ──「4つのステップ」で、自分のための「知肉」を育てる

 

◆第7章◆脳をクリアな状態にする「二刀流」のすすめ──日常の雑務を徹底的に効率化し、時間を捻出するために、ツールは何を使うか

 

◆第8章◆散漫力を活用し「最適なインターバル」で仕事を回す! 「マルチタスクワーキング」の秘訣──タスクを組み合わせ、「短い集中」を積み重ねる

 

著者について
佐々木俊尚(ささき としなお)
作家・ジャーナリスト。テクノロジーから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで縦横無尽に発信し、日本のインターネット論壇における最強の論客のひとり。
ノマドワーキング」「キュレーション」などの言葉を日本社会に広めたことでも知られる。
2010年代なかばごろから東京・長野・福井の三拠点生活を送り、コロナ以後に注目されてきている移動生活の先駆者でもある。
総務省情報通信白書編集委員エフエム東京放送番組審議会委員。情報ネットワーク法学会員。
早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、1988年毎日新聞社に入社。一貫して「事件」畑を歩き、愛知県警や警視庁捜査一課担当キャップなどを歴任。オウム真理教事件やペルー日本大使公邸占拠事件、エジプト・ルクソール観光客襲撃事件など多くの大事件・大事故を取材した。
脳腫瘍の大手術を受け闘病生活を送ったことをきっかけに、1999年に新聞記者を辞めてIT系出版社に移籍し、テクノロジー分野に取材の軸足を移す。新聞記者時代に培った、泥水をすすり足で稼ぐ取材能力に加え、情報通信テクノロジーの豊富な知識を駆使し、2000年代にはネット犯罪分野で多数のスクープを放つ。
その後、テクノロジーのみならず社会問題などについてもさまざまな執筆を行い、多くの読者を集める。ブログでの発信にも力を入れ、2006年には国内の影響力のあるブロガーを選出する「アルファブロガー・アワード」を受賞。 2010年、電子書籍の普及が出版界や社会に与える影響を深く分析した書籍『電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?』(ディスカヴァー携書)を刊行。情報・通信分野に関する優れた図書に贈られる「大川出版賞」を受賞した。
2010年前後からツイッターフェイスブックでの発信にも力を入れるようになり、現在ツイッターのフォロワー数は約78万人、フェイスブックのフォロワー数は約2 万人。
自身が日々実践している「読むべき記事やニュースの集め方と読み方」「本の選び方・読み方」といったインプット術から、「情報整理術」「アイデアの発想法」「執筆やタスク処理」などのアウトプット術まで、全部まとめて1 冊でノウハウを公開するのは、本書が初めてである。