長田弘さんのご意見

 養老孟司さんとの対話「読書の行方」
「対話の時間」長田弘晶文社)p11から

長田 本との付きあい方には、その人のもつ人生のかたちがどうしたってでてくる。人が死んで、蔵書がのこる。蔵書を全部整理して、何もなくなって、はじめてその人の死を実感したという回想を読んだことがあります。逆に、それだから蔵書だけはそのままにのこすということもある。人生のかたちが蔵書にのこされるんです。
対話の時間