2024/12/11
縄文聖地巡礼
- 木楽舎 (2010年5月24日発売)
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f.2024/12/11 (2024-103)
p.2010/5/26 -
(from amazon site)
ぼくたちは、未来に向かって縄文の古層へ旅をする
以前から縄文文化に深い関心を寄せてきた音楽家の坂本龍一氏と、人類学者の中沢新一氏が、縄文の古層に眠る、わたしたちの精神の源泉に触れるため、聖地を巡り、語り合います。諏訪、若狭、敦賀、奈良、紀伊田辺、鹿児島、そして青森へ―――
社会的な状況が大きく変化している現在、これからのヴィジョンを見つけるために、ふたりが人間の心の始まり「縄文」へと潜っていきます。
【目次】
縄文とは何か 中沢新一
プロローグ 三内丸山遺跡からはじまった、ふたりの旅
第一章 諏訪
第二章 若狭・敦賀
第三章 奈良・紀伊田辺
第四章 山口・鹿児島
第五章 青森
エピローグ さらなる旅に向けて
旅のしおり著者について
坂本龍一 (さかもと・りゅういち)
1952年、東京都生まれ。音楽家。東京藝術大学大学院音響研究科修士課程修了。1978年、『千のナイフ』でソロデビュー。同年、細野晴臣、高橋幸宏とYMOを結成。YMO「散開」後も、音楽・映画・出版などメディアを越えて活動。1984年、自ら出演し音楽を担当した映画『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞他を、1988年、映画『ラストエンペラー』の音楽でアカデミー賞、グラミー賞他受賞。1990年より米国ニューヨーク在住。2008年より音楽レーベル「commmons(コモンズ)」を設立。著書に『音楽は自由にする』(新潮社)、『音楽機械論』(吉本隆明との共著、ちくま学芸文庫)など。中沢新一 (なかざわ・しんいち)
1950年、山梨県生まれ。人類学者。多摩美術大学美術学部芸術学科教授。同大学芸術人類学研究所所長。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。著書に『チベットのモーツァルト』『森のバロック』『純粋な自然の贈与』(以上、講談社学術文庫)、『緑の資本論』(ちくま学芸文庫)、『精霊の王』『アースダイバー』『カイエ・ソバージュ』『狩猟と編み籠 対称性人類学2』(以上、講談社)、『芸術人類学』(みすず書房)、『鳥の仏教』(新潮社)など多数《ブックデザインについて》
本書のブックデザインには、国家という枠組みができる以前の、しなやかで野生あふれる縄文の思想を表現するための工夫が凝らされています。本文用紙、ジャケットともに、手触りの柔らかい紙を使用。
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柔らかな触感。
国家以前の、繊細でしなやかな縄文の思想や芸術をマテリアルで表現する。
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それを収めるスリーブは、グレーのボール紙に、土偶の目をかたどったアートワークを印刷。
縄文の土偶や土器のように、空洞をもった筒。
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縄文のプリミティブな強さと美しさを表現しています。
ブックデザインを手がけたのは、
ファッションブランド「ミナペルホネン」「サリースコット」のデザインや、青森県立美術館のVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)などで知られるアートディレクターの菊地敦己(Blumark)。
また印刷・製本を手がけているのは、品質の高さで世界中のデザイナーから絶大な信頼を集めている印刷会社GRAPH(グラフ)です。