キンモクセイの花が遅かった?

 10月16日の朝日新聞天声人語
 兵庫県の農家の人から「キンモクセイの甘い香りが漂うのが遅かった。ここ35年でこんなに遅いのは初めてだ」
という便りがあったそうだ。
 天声人語子は「これも地球温暖化の不気味な進行の現れか」とあっさり決めてしまっている。
 それに、なんと米国の元副大統領ゴア氏のノーベル平和賞とからめて温暖化を強調、キンモクセイの遅咲きは、自然の鳴らす、ひそやかな鐘とも聞こえる。と結んでいる。
 こんなに単純に決めちゃっていいの?
 地球温暖化なんて30年や50年の期間内に発生した現象で決められるの?
 それにゴア氏のことを、なんだかリスペクトしてるような感じだけど、なんかおかしいよな。
 ゴアって、言ってることと、やってること(大豪邸に住んで、空調設備のために化石燃料をガンガン使ってるってどこかに書いてたよ)て違うらしいし、第一アメリカこそ世界一化石燃料を思いっきり使ってる国じゃないですか。
 氏の作った映画『不都合な真実』。こんな大変なことが起こってますよ、って紹介してるだけで、「じゃ、こうしましょ」ってのもないらしい。(観てないんだよね、スミマセン)
 どうしてノーベル平和賞なんでしょうね。あっそうか、もともとノーベル平和賞ってなんだか納得できないのが多いもんね。胡散臭くて。
 で、天声人語さん、キンモクセイと温暖化、こんなのをアッサリ書かないでほしいな。
 
 そこで、環境問題。
 最近出た本で「バカにならない読書術」朝日新書)。養老孟司池田清彦・吉岡 忍さんが書いてるんだけど、この第1部、養老先生が環境問題に対して、厳しいけれど、わかりやすくなおかつ痛快に書いてらっしゃる。
 注目は第3章「環境問題の不気味」「環境省大政翼賛会」「ゴアの欺瞞」・・・。
(読書術の本なんだけど、読書以外の話題でもおもしろい) 
 そういえば、ちょと前に池田先生の「環境問題のウソ」ちくまプリマー新書)ってのがあって、なかなか鋭い指摘をされている。
 他にも環境問題の嘘っぽさについて何冊か読んだんだけど、書名は失念。(ゴメンッ。思い出したらまた書くね)
 
 確か、内田樹先生も先月(だったかな?)の先生のブログで環境問題を批判されてたっけ。
 
 どうして、環境問題のうさんくささについてもっと大きな声が上がってこないのだろうか?
 タブーなんでしょうかね。フーンッ。