2022/11/2 読了 高野秀行 清水克行「辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦」 集英社文庫

2022/11/2  読了 

辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦(集英社文庫

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f.2022/11/2
p.2020/10/22

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常識が覆され、新たな知が拓かれるガチンコ読書会!

ノンフィクション作家と歴史家が、「面白い本を読んだら誰かと語り合いたい! 」と彼らの知性を刺激した古今東西の本をテーマに開催した読書会対談。
取り上げたのは、イブン・バットゥータ『大旅行記』、町田康『ギケイキ』など8作品。それらをやさしく面白く読み解きながら、辺境と歴史というふたつの視点の相乗効果は、新たな発見を生み、既存の学説に異を唱える。
前著『世界の辺境とハードボイルド室町時代』同様、知的興奮に満ちた1冊。充実の脚注付き。

【目次より抜粋】
第1章『ゾミア』
「文明から未開へ」逆転の歴史観
リーダーを生まず、文字を捨てるという知恵

第2章『世界史のなかの戦国日本』
倭寇の後継者・秀吉のマッチョなコンプレックス
グローバルヒストリーからこぼれ落ちる世界の広さ

第3章『大旅行記』全8巻
イスラムのパワーと慈善思想が可能にした大旅行
女好きの旅行家がたどり着いたリゾートアイランド

第4章『将門記
日本史上最大の反乱を描く中立的ノンフィクション?
将門が見た夢を頼朝が見なかったのはなぜか

第5章『ギケイキ』
善悪を超えたピカレスクロマン
武士とヤクザが一体だった時代

第6章『ピダハン』
数もない、左右もない、呪術も神話もない
直接体験しか信じない人々に神の言葉を伝えられるか

第7章『列島創世記』
照葉樹林文化論をバッサリ否定
権力者はなぜモニュメント造営に走るのか

第8章『日本語スタンダードの歴史』
伊達政宗が「田舎者」を自覚した瞬間
「なにをいっているのかわからぬ」島津軍?


読む楽しみ×語り合う喜び!! 辺境作家と歴史家による読書会
ディープな8+1タイトル
文庫版で追加!『姦通裁判』秋山晋吾

面白い本を読んだら誰かと語り合いたい! バットゥータ『大旅行記』から町田康『ギケイキ』まで。ディープな本を辺境作家と歴史家が読んで語り合った読書会の記録。片や自らの体験から、片や学問的な視点から、内容への考察が加えられ、対象の本の魅力が再発見されていく。知的好奇心が刺激され読書への興味が膨れ上がる、興奮に満ちた一冊。文庫化にあたり新たに読書会を行い、一章を追加。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高野/秀行
1966年東京都生まれ。『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。2005年『ワセダ三畳青春記』で第1回酒飲み書店員大賞を、13年『謎の独立国家ソマリランド』で第35回講談社ノンフィクション賞、14年同作で第3回梅棹忠山・山と探検文学賞を受賞。著書多数

 

清水/克行
1971年東京都生まれ。歴史家。明治大学商学部教授。専門は日本中世史。大学の授業は大講義室に400人超の受講生が殺到するほどの人気。歴史番組の時代考証なども担当。2000年に論文「足利義持の禁酒令について」により第1回日本歴史学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)