2020/3/12 読了 「新実存主義」マルクス・ガブリエル(岩波新書)

2020/3/12 読了 「新実存主義マルクス・ガブリエル(岩波新書

★4

 

発売日 : 2020-01-23

 

AMAZON引用

 

内容紹介

心と脳は同じものなのか。心はすべて物理的な理論で説明がつくのか。心と脳はなぜ「サイクリングと自転車」の関係に似ているのか――。『世界はなぜ存在しないのか』で「世界」を論じた気鋭の哲学者がつぎに切り込むのは「心」。脳科学全盛の時代に、実存主義心の哲学をつなげ、21世紀のための新たな存在テーゼを提示する。

■内容紹介(第5章より抜粋)
1 人間は本質なき存在であるという主張
2 人間とは、自己理解に照らしてみずからのあり方を変えることで、自己を決定するものであるという思想

哲学的思考における来たるべきポスト自然主義の時代――その時代の選択肢のひとつとして、新実存主義を育んでいこうという本書の私の論考は、こうした実存主義のスローガンが心の哲学にとって何をもたらすかを明らかにすることに狙いがあった。心の哲学の中心問題を立て直そうという目論見だ。哲学者のあいだにいまもはびこる自然主義的世界観の行き詰まりや病を思えば、それは緊急の課題と言わなければならない。

■目次
序論 穏健な自然主義と、還元論への人間主義的抵抗 ジョスラン・マクリュール
第1章 新実存主義――自然主義の失敗のあとで人間の心をどう考えるか マルクス・ガブリエル
第2章 ガブリエルによる論駁 チャールズ・テイラー
第3章 心は「存在する」のか? ジョスラン・ブノワ
第4章 人間の生とその概念 アンドレーア・ケルン
第5章 四人に答える マルクス・ガブリエル
原注
訳注
訳者あとがき
文献一覧

内容(「BOOK」データベースより)

心と脳は同じものなのか。心はすべて物理的な理論で説明がつくのか。心と脳はなぜ「サイクリングと自転車」の関係に似ているのか。『世界はなぜ存在しないのか』で「世界」を論じた気鋭の哲学者がつぎに切り込むのは「心」。脳科学全盛の時代に、実存主義心の哲学をつなげ、二一世紀のための新たな存在テーゼを提示する。

著者について

マルクス・ガブリエル Markus Gabriel
1980年生まれ.ボン大学教授.著書に『なぜ世界は存在しないのか』『「私」は脳ではない――21世紀のための精神の哲学』(ともに講談社選書メチエ),Der Sinn des Denkens (Ullstein),『神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性』(スラヴォイ・ジジェクとの共著,堀之内出版)など.

〈執筆者紹介〉
[編集]ジョスラン・マクリュール Jocelyn Maclure
1973年生まれ.ラヴァル大学教授.著書にRetrouver la raison. Essais de philosophie publique (Québec Amérique),Laïcité et liberté de conscience (チャールズ・テイラーとの共著,La DécouverteおよびBoréal)など.

チャールズ・テイラー Charles Taylor
1931年生まれ.マギル大学名誉教授.テンプルトン賞(2007年),京都賞(2008年)など受賞.著書に『自我の源泉――近代的アイデンティティの形成』(名古屋大学出版会),『近代 想像された社会の系譜』(岩波書店),『実在論を立て直す』(ヒューバート・ドレイファスとの共著,法政大学出版局)など.

ジョスラン・ブノワ Jocelyn Benoist
1968年生まれ.パリ第1大学教授.著書にL'adresse du réel (Vrin)など.論文に「存在論的無差別を絶つ」(『越境する哲学――体系と方法を求めて』春風社所収),「実在の領野と意義の地平」(『現代思想 総特集マルクス・ガブリエル――新しい実在論青土社所収)など.

アンドレーア・ケルン Andrea Kern
1968年生まれ.ライプツィヒ大学教授.著書にSchone Lust. Eine Theorie der asthetischen Erfahrung nach KantおよびQuellen des Wissens. Zum Begriff vernunftiger Erkenntnisfahigkeiten (ともにSuhrkamp).

〈訳者〉
廣瀬 覚(ひろせ・さとる)
仙台市医師会看護専門学校非常勤講師.訳書に『哲学のプラグマティズム的転回』『論理学超入門』(いずれも共訳,岩波書店)など.

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ガブリエル,マルクス
1980年生まれ。ボン大学教授

廣瀬/覚
仙台市医師会看護専門学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

P.2020/1/25