2023/6/29 読了 大江健三郎「取り替え子  チェンジリング」(講談社文庫)

取り替え子 (講談社文庫)

著者 : 
  • 講談社 (2004年4月15日発売)
  • 取り替え子 (講談社文庫)

  • f.2023/6/29
  • p.2006/4/20

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国際的な作家古義人(こぎと)の義兄で映画監督の吾良(ごろう)が自殺した。動機に不審を抱き鬱々と暮らす古義人は悲哀から逃れるようにドイツへ発つが、そこで偶然吾良の死の手掛かりを得、徐々に真実が立ち現れる。ヤクザの襲撃、性的遍歴、半世紀前の四国での衝撃的な事件…大きな喪失を新生の希望へと繋ぐ、感動の長篇!


“まだ生まれて来ない者”たちへの希望を拓く、感動の長篇小説
かけがえのない友の死を濾過し、ひときわ澄んだ光を放つ、大江文学の到達点!

チェンジリング【Changeling:英】
美しい赤ん坊が生まれると、子鬼のような妖精がかれらの醜い子供と取り替える民間伝承が、ヨーロッパを中心に世界各地に見られる。チェンジリングとは、その残された醜い子のことを指す。



著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大江/健三郎
1935年愛媛県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。大学在学中の57年「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。以後、58年「飼育」で芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮社文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎潤一郎賞、73年『洪水はわが魂に及び』で野間文芸賞、83年『「雨の木」を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大仏次郎賞、84年「河馬に噛まれる」で川端康成文学賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞、94年には日本人として二人目のノーベル文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)