2020/3/10 読了 「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」大木毅(岩波新書)

2020/3/10 読了 「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」大木毅(岩波新書

 

著者 : 大木毅
発売日 : 2019-07-20

★4

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内容紹介

「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。

「新書大賞2020」大賞受賞!

■著者からのメッセージ
第二次世界大戦の帰趨を決したのは独ソ戦であるが、その規模の巨大さと筆紙につくしがたい惨禍ゆえに、日本人にはなかなか実感しにくい。たとえば一九四二年のドイツ軍夏季攻勢は、日本地図にあてはめれば、日本海の沖合から関東平野に至る空間に相当する広大な地域で実行された。また、独ソ戦全体での死者は、民間人も含めて数千万におよぶ。しかも、この数字には、戦死者のみならず、飢餓や虐待、ジェノサイドによって死に至った者のそれも含まれているのだ。そうした惨戦は、必ずしも狂気や不合理によって生じたものではない。人種差別、社会統合のためのフィクションであったはずのイデオロギーの暴走、占領地からの収奪に訴えてでも、より良い生活を維持したいという民衆の欲求……。さまざまな要因が複合し、史上空前の惨憺たる戦争を引き起こした。本書は、軍事的な展開の叙述に主眼を置きつつ、イデオロギー、経済、社会、ホロコーストとの関連からの説明にも多くのページを割いた。これが、独ソ戦という負の歴史を繰り返さぬための教訓を得る一助となれば、著者にとってはまたとない歓びである。

■呉座勇一氏推薦
冷戦期のプロパガンダによって歪められた独ソ戦像がいまだに日本では根強く残っている。本書は明快な軍事史的叙述を軸に、独ソ両国の政治・外交・経済・世界観など多様な面からその虚像を打ち払う。露わになった実像はより凄惨なものだが、人類史上最悪の戦争に正面から向き合うことが21世紀の平和を築く礎となるだろう。

内容(「BOOK」データベースより)

「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。

著者について

大木 毅
1961年生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学(専門はドイツ現代史、国際政治史)。千葉大学ほかの非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、陸上自衛隊幹部学校講師などを経て、現在、著述業。
著書─『「砂漠の狐ロンメル』(角川新書、2019)、『ドイツ軍事史』(作品社、2016)ほか
訳書─エヴァンズ『第三帝国の歴史』(監修。白水社、2018─)、ネーリング『ドイツ装甲部隊史 1916-1945』(作品社、2018)、フリーザー『「電撃戦」という幻』(共訳。中央公論新社、2003)ほか

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大木/毅
1961年生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学(専門はドイツ現代史、国際政治史)。千葉大学ほかの非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、陸上自衛隊幹部学校講師などを経て、現在、著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

2020/2/26 読了 「最前線の映画」を読む 町山智浩 (インターナショナル新書)

2020/2/26 読了 『「最前線の映画」を読む』 町山智浩(インターナショナル新書)

 ★4

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映画を観れば「世界の今」が分かる!
アメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国の「最前線の映画」を鋭く解剖――「町山映画塾」、ますます絶好調!

《著者の言葉》
本書は、ここ二年ほどの間に公開された映画作品について、筆者なりの解説を加えたものです。
特に、映画を観た時、多くの観客が疑問に思うだろう点、最初は自分にもわからなかった点について、何らかの答えを見つけようとしました。それはこんな疑問です。

ラ・ラ・ランド』の二人はなぜ、別れなければいけないのか?
ダンケルク』にはなぜ、三機しか戦闘機が出てこないのか?
サウルの息子』はなぜ、背景がピンボケでスクリーンが小さいのか?
『LOGAN/ローガン』の最後にウルヴァリンが言った「あれってこんな感じなんだ」の「あれ」とは何か?
『メッセージ』のヒロインはなぜ、若くして死別すると知っていながら娘を産んだのか?
ベイビー・ドライバー』はなぜ、ベイビーと自称しているのか?
エイリアン:コヴェナント』のアンドロイドはなぜ、ワーグナーを弾くのか?
ブレードランナー2049』のテストで聞かれる「白く高い噴水」とは何か?
『セールスマン』の主人公はなぜ、イランで『セールスマンの死』を上演するのか?

答えは映画の中に隠されている場合もあります。何度も観るうちに、登場人物のちょっとしたしぐさ、表情、セリフ、読んでいる本、流れる歌などに謎を解く鍵があります。
映画の外、監督のインタビューや、過去の作品、時代や社会状況などを調べなければわからないこともあります。ドストエフスキーなどの著作が補助線になって謎が解ける場合もあります。
それを探っていくのは本当に面白い作業です。あ、これだったのか! と思わず声が出そうになることもあります。それが快感で映画評論家をやっているわけです。
もちろん、映画はクイズでもテストでもありませんから、答えは一つではありません。ただ、映画鑑賞の助けとして楽しんでいただけると幸いです。(「はじめに」より)

《本書で登場する映画》
ワンダーウーマンエイリアン:コヴェナントブレードランナー2049◆セールスマン◆マンチェスター・バイ・ザ・シー哭声/コクソン◆イット・フォローズ◆ドント・ブリーズシンクロナイズドモンスターラ・ラ・ランドダンケルクサウルの息子LOGAN/ローガン◆メッセージ◆ベイビー・ドライバー……全20作品!

《著者略歴》
町山 智浩(まちやま ともひろ)
映画評論家。ジャーナリスト。1962年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。「宝島」「別冊宝島」などの編集を経て、95年に雑誌「映画秘宝」(洋泉社)を創刊。その後、アメリカに移住。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。TBSラジオ「たまむすび」、BS朝日町山智浩アメリカのいまを知るTV」レギュラー。

 

2020/2/13 読了

2020/2/13  読了

 

著者 : 筒井康隆
新潮社
発売日 : 2018-04-27
 

★2

「春」「馬」「魚藍観音記」以外は読み飛ばし。

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 女が眠りにつき、夢の法廷が開廷する。入ってくるのは、彼女の安眠を妨げ、悲しませる者たちばかり。検閲官と書記は今夜も苦心する……。やさしさに満ちた感動の名品「夢の検閲官」。孫悟空と観音様が禁断の一線を越える !? 究極のポルノ「魚籃観音記」。小説版は文庫初収録となる「12人の浮かれる男」など、夢想の迷宮に読者を捕えて逃さない珠玉の10編。豊饒な小説世界を堪能する傑作短編集。

 

2020/2/12 読了

2020/2/12 読了

 

P.2020/1/19 f.2020/2/12
★5

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内容紹介
『モモ』の「時間どろぼう」とプラトンの「洞窟の囚人」が現代を読み解くカギ!? 宮沢賢治フッサールデカルトまで飛び出す授業はとても刺激的。情報産業社会を生きる僕たち人間は、昔とどう変わり、これからどうなっていくのか。メディア情報学とフランス思想の研究者である著者が、中高生にやさしく語りかけた特別講義。

内容(「BOOK」データベースより)
情報産業社会を生きる人間を考えるための、やさしいレッスン。話はエンデの『モモ』からはじまり、ヴェーバーケインズプラトンデカルトフッサールにまで広がります。人類の知の蓄積からヒントを得て、君はメディア社会にどんな未来を描きますか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石田/英敬
1953年千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、パリ第10大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環学環長・教授。記号学・メディア論、言語態分析を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

2020/2/1 読了

2020/2/1 読了

 

★3

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内容紹介
ほとばしる官能、もつれる痴情。
男と女の愛欲地獄を描く「週刊新潮」人気連載傑作選。

愛欲に溺れた男と女を待つのは、ただ地獄のみ。
睡眠薬を悪用し、若い女性たちに凌辱の限りを尽くす男。女教師が放課後はじめた、淫らで気持ちいいアルバイト。恋愛禁止のはずのアイドルが、恋人だけに見せる痴態。夫以外の男に抱かれ人妻が激しく乱れる夜……。
実際の事件からヒントを得て、色欲に惑い破滅を迎える男女の姿をエロチシズムたっぷりに描き切る「黒い報告書」全17編。

目次より
「お堅いはず」の女性教師が研究に励んだ「夜の副業」……安達瑶
「睡眠エッチ」の男やもめが“本職”の元女房に出くわして……増田晶文
「モラルの墓場」が狂喜した泥水に住む男の「卑劣な復讐」……長谷川純子
「お小遣い」で少年を口止めした女が暮らす「家具の少ない部屋」……深笛義也
「女の欲望」をシノギにした「北白川のエーちゃん」……蓮見圭一
「カナたん」が全身をくねらせた“リア充”写真家の「隠し部屋」……杉山隆男
「敏腕刑事」に憧れたヒラ巡査の「累犯録」……植松三十里
「家出娘」を拾った神がもらした「悪魔の囁き」……藤井建司
「美しい裸身」に嫉妬したシングルマザーの「格差」……内藤みか
「王子様」との生活を夢みた「地味目な事務員」……久間十義
ヒョウ柄ミニ」を穿いて男を昏倒させた「女の媚態」……岩井志麻子
「おぼこ娘」が一皮むけた六畳間と「内緒のお仕事」……小むらこけし
白鷺が包み込めなかった「元エース」の“古いひび”……蜂谷涼
牧水を気取った「漂泊男」が執着した「水準の違う明眸」……小嵐九八郎
「古墳より卑弥呼」を選んで恩師に葬られた「飛鳥美人」……井口民樹
年下専科「芦屋夫人」が嵌められた“死のカーブ”……村井和彦
「独居老人」を“極楽”に導いた「聖女のうずき」……桐生典子

【「黒い報告書」とは】
「黒い報告書」とは、男と女の愛憎や欲をめぐって起きた現実の事件を読み物化した、雑誌「週刊新潮」の名物連載である。1960(昭和35)年11月に連載が開始されてから現在に至るまで、その時代の空気と濃厚なエロスを写し取った作品は2000を超え、数多くの読者の支持を得続けている。
本作は、近年の「黒い報告書」の中から、特に官能的で優れた作品を集めたアンソロジーである。


内容(「BOOK」データベースより)
愛欲に溺れた男と女を待ちのは、ただ地獄のみ。睡眠薬を悪用し、若い女性たちに凌辱の限りを尽くす男。女教師が放課後はじめた、淫らで気持ちいいアルバイト。恋愛禁止のはずのアイドルが、恋人だけに見せる痴態。夫以外の男に抱かれ人妻が激しく乱れる夜…。実際の事件からヒントを得て、色欲に惑い破滅を迎える男女の姿をエロチシズムたっぷりに描き切る「黒い報告書」全17編。

 

2020/1/30 読了

2020/1/30 読了

 

★4

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内容紹介
若松英輔氏(批評家・随筆家)、推薦
「思うように生きられない。そう感じたとき、人生の隠れたページが開き始める。生きる叡知を照らしだす一冊だ」

会田弘継氏(青山学院大学教授・共同通信社特別編集委員)、感嘆
ブルックスが訴えている『偉大さ』は、『私のいるこの世界は、私に何をして欲しいのか』と問う生き方である」(本書解説より)

ビル・ゲイツの年間ベストブック
「とても考えさせられた。よく生きるとは? という問いをめぐる示唆に富む洞察の書だ」(gatesnote.comより)

AMAZON.COM & 《NYタイムズ》1位
全米60万部

名コラムニストがモラルなき時代に問う、もうひとつの『君たちはどう生きるか

功名心を抑え、ノルマンディー上陸作戦の大役を部下に譲ったジョージ・マーシャルキング牧師を陰で支え、公民権運動を共に闘い抜いたランドルフとラスティン、困難な愛を名作へと昇華させたジョージ・エリオット――偉大な足跡を残した先人たちから、モラルなき時代を生きるわれわれは何を学べるのか? 多くの書評で絶賛を浴び、ビル・ゲイツら実業界出身の著名人もこぞって共鳴する深い問いかけの書。解説/会田弘継

著者について
ニューヨーク・タイムズ》のop-ed(署名入り論説)コラムニスト。シカゴ大学卒業。《ウォール・ストリート・ジャーナル》、《ザ・ウィークリー・スタンダード》、《ニューズウィーク》の記者・編集者などをへて、2003年より現職。PBS、NPR、NBCなどのテレビやラジオのコメンテーターとしても知られ、イェール大学で教鞭も執る。アメリカ芸術科学アカデミー会員。本書は《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラーリスト(ノンフィクション部門)で1位を記録し、さまざまなメディアで反響を呼ぶ。ほかの著書に、同じく《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラー1位となった『あなたの人生の科学』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)、On Paradise Drive、『アメリカ新上流階級ボボズ』など。

 

*1:ハヤカワ文庫NF

2020/1/23 読了

2020/1/23 読了

 

★5

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内容紹介
最高の真理を求めた男たちの熱き闘い。ソクラテスデカルトニーチェ…哲学者32人が論を闘わせる、「史上最強」の哲学入門書!

内容(「BOOK」データベースより)
真理に殉じた最強の論客ソクラテス、近代哲学の偉大なる父デカルト、神を殺した狂気の超人ニーチェ…強者の論を踏み台に、さらなる強者が出現する。そう、哲学の歴史はまさに闘い!!偉大なる哲学者たちが繰り広げてきた、頭脳と頭脳の闘いの歴史を、驚異的な噛み砕き方でわかりやすく紹介。最強の哲学入門書、降臨!!

著者について
東北大学大学院卒業。哲学や科学など、敷居の高いジャンルの知識を楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『哲学的な何か、あと科学とか』『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』など。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
飲茶
東北大学大学院卒業。哲学や科学など敷居の高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)