2022/7/22 読了 池澤夏樹「静かな大地 」(朝日文庫 い 38-5)

f.2022/7/12
p.2009/9/10

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短い繁栄の後で没落した先祖たちのことを小説にするのは、彼らの物語を聞いて育ったぼくの夢だった--明治初年、淡路島から北海道の静内に入植した宗形三郎と四郎。牧場を開いた宗形兄弟と、アイヌの人々の努力と敗退をえがく壮大な叙事詩。著者自身の先祖の物語であり、同時に日本の近代が捨てた価値観を複眼でみつめる、構想10年の歴史小説。第3回親鸞賞受賞作。〔解説・高橋源一郎


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池澤夏樹
1945年北海道帯広市生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。88年『スティル・ライフ』で第98回芥川賞を受賞する。93年『母なる自然のおっぱい』で第44回読売文学賞、『マシアス・ギリの失脚』で第29回谷崎潤一郎賞、94年『楽しい終末』で第5回伊藤整文学賞、2003年、著作活動全般について第7回司馬遼太郎賞、2004年『静かな大地』で第3回親鸞賞など、数多くの賞を受賞。小説、詩、評論、エッセイ、紀行、翻訳など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)