2024/1/22 読了 角田光代 訳「源氏物語 1」 (河出文庫 か 10-6)

源氏物語 1 (河出文庫 か 10-6)

著者 : 
  • 河出書房新社 (2023年10月5日発売)
  •  

    f.2024/1/22
    p.2023/10/8

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    日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。

    <疾走感ある自然な訳文で、なにより物語の醍醐味が味わえる、現代語訳の決定版!>

    恋に生き、切なさに、嫉妬に、美しさに涙する――
    日本文学最大の傑作が、明瞭な完全新訳で甦る、全8巻!
    読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作】

    とりかかる前は、この壮大な物語に、私ごときが触れてもいいのだろうかと思っていた。
    実際にとりくみはじめて、私ごときが何をしてもまるで動じない強靭な物語だと知った。
    ――角田光代

    <出版社から>
    「最後まで初めて読めました!」「角田さんの訳で物語の全体が分かりました」等、小説としての面白さが分かる現代語訳として大好評の角田源氏。

    【読みやすさの工夫を凝らした角田訳の特徴】
    ●原文に忠実に沿いながらも、読みやすく、感情に引きつけて読める自然な訳文
    ●主語を補い、地の文の敬語をほぼ廃したことで、細部までわかりやすい
    ●現代的で歯切れがよく、生き生きとした会話文
    ●作者や第三者の声(草子地)を魅力的に訳して挿入
    ●和歌や漢詩などの引用はほぼ全文を補って紹介

     平安時代中期の11世紀初めに紫式部によって書かれた『源氏物語』は、54帖から成る世界最古の長篇小説。輝く皇子として生まれた光源氏が、女たちとさまざまな恋愛を繰り広げる物語であると同時に、生と死、無常観など、人生や社会の深淵が描かれている。400人以上の登場人物が織りなす物語の面白さ、卓越した構成力、細やかな心情を豊かに綴った筆致と、1000年読み継がれる傑作。
     『源氏物語 1』は、若き光源氏の姫君たちとの恋と許されぬ藤壺への思慕を描く。

    【目次】
    桐壺(きりつぼ)   光をまとって生まれた皇子
    帚木(ははきぎ)   雨の夜、男たちは女を語る
    空蝉(うつせみ)   拒む女、拒まぬ女
    夕顔(ゆうがお)   人の思いが人を殺める
    若紫(わかむらさき) 運命の出会い、運命の密会
    末摘花(すえつむはな)さがしあてたのは、見るも珍奇な紅い花
    文庫版あとがき
    解題 藤原克己