2022/12/5 読了 筒井康隆「巨船ベラス・レトラス」 (文春文庫)

2022/12/5  読了 筒井康隆「巨船ベラス・レトラス」 (文春文庫) 

 

f.2021/12/5
p.2013/11/12

from amazon site

『大いなる助走』から四半世紀、巨匠・筒井康隆が再び文壇の内幕を鋭く描く! パソコンソフト会社で成功を収めた狭山銀次が創刊した、前衛的な文芸誌「ベラス・レトラス」。破格の原稿料に釣られ、常連執筆者となった作家たち。実験的な作風で知られる錣山兼光、ホラー小説の旗手・伊川谷幻麝、盲目の詩人・七尾霊兆、革新的な作品で派手に登場した笹川卯三郎……。そうした作家たちの成功を妬む同人誌作家が爆弾テロを起こすところから物語は始まる。小説世界の内と外は自在につながり、過激なメタフィクションが展開、ついには「筒井康隆」を名乗る人物が語り始める。現代の文学を取り巻く状況を風刺する、ブラックユーモアに満ちた快作。

(解説・市川真人)

 

内容(「BOOK」データベースより)
パソコンソフト会社を興して成功した狭山銀次が創刊した、前衛的な文芸誌「ベラス・レトラス」。破格の原稿料に釣られ、常連執筆者となった作家たち。そうした作家たちの成功を妬む同人誌作家が爆弾テロを仕掛けたことから事態は急展開。虚実の境界を自在に行き来する、『大いなる助走』に連なる快作。

 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

筒井/康隆
1934年9月24日大阪府生まれ。57年同志社大学文学部卒業。60年SF同人誌「NULL」を発行、処女作「お助け」が江戸川乱歩に認められデビュー。81年「虚人たち」で泉鏡花文学賞、87年「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、2000年「わたしのグランパ」で読売文学賞などを受賞。93年教科書に採用された作品が抗議を受けたことをきっかけに断筆宣言、96年から執筆再開。また97年には俳優として本格デビュー。テレビ、映画、舞台などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)