2023/5/10 読了 つげ義春 「義男の青春・別離」

義男の青春・別離 (新潮文庫)

著者 : 
  • 新潮社 (1998年7月29日発売)

義男の青春・別離(新潮文庫)

f.2023/5/10
f.2012/8/14
f.2007/4/20
f.1998/8/14
p.1998/8/8

from amazon site

永遠の衝撃を持ち続ける、「つげ義春」ワールド第二弾。
最後の発表作『別離』を含む14編。

真綿で首を締められるような毎日だった。一家七人の経済的支柱として、駄菓子にひとしい貸本漫画を描き続ける責苦。芸術的な漫画を志し焦燥する「義男の青春」。浮気した恋人を恨み、ブロバリンを発作的に飲むが死に切れず、我が身のやりきれなさから滂沱の涙を零す、売れない漫画家の自己憐憫「別離」など14編収録。
現実と夢、日常と狂気の領域を融通無碍に往還する、つげ漫画集第二弾。

【目次】

夢の散歩
夏の思いで
下宿の頃
事件
義男の青春
夜が摑む
コマツ岬の生活
外のふくらみ
必殺するめ固め
窓の手
やもり
海へ
別離

解説:近藤ようこ

つげ義春
マンガ家。1937年、東京都生れ。小学校卒業後、メッキ工場などで働き、1954年にマンガ家デビュー。貸本マンガを経て、1960年代後半から1970年にかけて「月刊漫画ガロ」に発表した諸作は、マンガ史の画期をなす。1987年以降、新作は発表していないが、その作品群は新たな世代のファンを生みつづけている。